ビビリ毛は何故できるのか
ビビリ毛ができる時というのは、究極に髪の毛にダメージが加わった時です。
毎日のように髪の毛をストレートにしたいと思ってアイロンを使っていても、そこまでの傷み具合にはありません。
元々カラーなどもしていて、普段からダメージが髪に蓄積されていたにもかかわらず、そこに縮毛矯正やブリーチをしてしまったところや元々縮毛矯正を行って傷んでいたところにパーマをかけてしまうと、ビビリ毛になりやすいです。
縮毛矯正は美容師にとっても高度な技術が求められる施術で、一歩間違ってしまうとお客様の髪の毛が大変なことになってしまいます。
工程の中でアイロンが高温になりすぎている場合やダメージヘアだとわかっていながら時短で終わらせるために薬液も強いものを使ってしまいやすいです。
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ビビリ毛は修復不可能
残念ながら一度ビビリ毛ができてしまうと、その後何をしても修復不可能となってしまいます。
元々髪の毛が死んだ細胞ですので、そこにトリートメントを行ったところで髪そのものが施術前の状態になるわけではありません。
だからこそ本来は失敗しないように、しっかりと薬剤を付けた後の髪の毛の反応も見ながら進めていかなければなりません。
しかしお店の中にはお客様の髪の毛以上に何人回転させられるかに重きを置いているところもありますので、その場合ビビリ毛にされてしまう可能性は高いです。
元々健康的な髪の毛の方ならまだいいのですが、何回も縮毛矯正を繰り返しているような場合は、薬剤も強いものが付いてしまうと一発でビビリ毛になりやすいです。
酷くなってしまうと、対処の手段として切ることしかできなくなってしまいます。
修復の難しいビビリ毛のパターン
中でもいくつか修復が難しいパターンがありますので、どんなものか覚えておきましょう。
できればこういった目に遭わないためにも、値段だけでなく技術や何の薬剤を使っているのかなどを見てお店選びをするようにすると安心です。
縮毛矯正のアイロン熱が原因
本来はそのお客様の髪の毛の状態を見ながら、アイロンの熱を調節していなければなりません。
特にダメージヘアの場合、あまりの高温には耐えられない場合もあります。
にもかかわらず早く終わらせたいという気持ちから、高温で施術されてしまうケースもあります。
するとその高温に耐えきれず、ビビリ毛になってしまうのです。
技術がそこまでない美容師に当たってしまうと、高温なアイロンを長時間当てられてしまうこともあります。
熱固定もしなければいけないので短ければ良いわけではないのですが、長時間当てるのもだいぶダメージを与えてしまいます。
髪を濡らしてもビビリ毛のまま
ビビリ毛になってしまうと髪の毛が乾いている状態の時にボサボサ、バサバサで水分がまるでない状態ですが、髪の毛を濡らして収まるのかというとそういったわけでありません。
今度は濡らすとトロトロで柔らかく、まったくコシのない髪になります。
「え?これ私の髪の毛なの?」と思う程で、ショックを受けてしまうでしょう。
ここまで来てしまうと、完璧な修復は難しくなってしまいます。
水で濡れた時に引っ張ってみると、今度は髪の毛ではないものみたいにビヨーンと伸びます。
髪の毛の中の栄養や水分が抜け、カスカスになり傷んでいる状態です。
髪の弾力がなくなっている
健康的な髪の毛はハリや弾力があり、ツヤもあるものです。
しかしこのビビリ毛になってしまうと、まったく弾力がなくなってしまいベタっとした印象で毛先にいくにつれてチリチリになりボワーっと広がってしまいます。
弾力がなくなり、乾いている時にはバサバサ、チリチリの感触しか感じないでしょう。
そして今度は濡らしたらクタっとして、なんだか髪の毛ではない感じになってしまいます。
髪の毛に弾力がないくなってしまい、テロンと柔らかくなっている時も健康的な髪の毛に修復するのは難しいです。
ビビリ毛の修復(改善)方法
完全に美しく健康な髪に戻すのは難しいのですが、それでもいくつかビビリ毛の修復方法というのは存在します。
もし困ってしまった時には、美容室に相談してみましょう。
特に知識のある美容室では、その方の傷み具合を見ながらできる限り見た目だけでも普通の状態に戻るように努めてくれます。
トリートメントによる髪質内部強化
ビビリ毛になっている時には、髪の毛の主成分でもあるタンパク質が減少しているのも原因の一つとなっていますので、より髪の毛の内部にまで栄養を入れて強化することで見た目や手触りが変わってきます。
美容室でしか置いていないより内部に届くトリートメントを使い、栄養を閉じ込めるようにします。
アミノ酸など髪の毛にとって必要な栄養を入れることで、ダメージでカスカスだった髪の毛の手触りや見た目も変わるのです。
一時的にでも、髪の毛の質感を変えることがトリートメントで可能です。
カット
もしすべてをカットしたら、ロングヘアをショートヘアにしなければならないか不安を感じている方もいるかもしれません。
髪の毛の長さは変えずに、切り落とせるビビリ毛だけを極力カットし、滑らかな本来の質感に近づけるようにできます。
レイヤーカットをして、傷んでいる箇所を取り除きながらも長さの印象を変えないようにできます。
ただ傷みの度合いによっては、すべて短くしたほうが良いケースもあります。
もしどうしてもロングじゃなければ嫌という場合、エクステを付けて一時的にその場をしのぐというのも一つの手です。
まとめ
一度ビビリ毛になってしまったら、健康的な髪の毛に修復するのは不可能となってしまいます。
しかしそのままの状態で過ごさなければいけないのではなく、髪の毛の内部にタンパク質の栄養を入れ込むことやビビリ毛をカットすることできれいな見た目に戻すことは可能です。
場合によっては、もう一度特殊な方法で極力傷まないように、もう一度縮毛矯正をかけビビリ毛を感じさせないようにする方法を行っている美容室もあります。
ダメージヘアの方は、日頃から美容室専売品のシャンプーやトリートメントを使い、ドライヤーで乾かす前やどこかに出掛ける前などこまめにアウトバストリートメントを使うなどケアを心がけるだけでも髪質は変わってきます。