「パサついてまとまらない」
「ツヤがない」
などの髪のダメージによる悩みを抱えている人は少なくないのではないでしょうか。
髪の毛がダメージをうけていると思い通りのスタイリングができず、ストレスになったりもしますよね。
今回は髪の毛がダメージを受ける原因と正しいヘアケア方法をお伝えします。
- 髪の毛がダメージを受ける4つの原因
- 髪の毛がダメージを受けているかの見分け方
- ダメージを回復させる正しいヘアケア方法
- チリチリにダメージしてしまった時の対処法
髪の毛がダメージをうける4つの原因
髪の毛がダメージをうける4つの原因をまとめてみました。
- カラーやパーマによるダメージ
- ヘアアイロンなどの熱によるダメージ
- 摩擦によるダメージ
- 紫外線によるダメージ
カラーやパーマによるダメージ
ご存知の方も多いと思いますが、パーマやカラーなどの施術は髪にダメージを与えます。
カラーやパーマをすることによって、髪の表面を覆うキューティクルが破壊し、内部のタンパク質構造を傷つけてしまうのです。
特に、強力な薬剤を使用する場合、髪の水分保持能力が低下し、乾燥が進んでしまいます。
これにより、髪は外部の刺激に対して敏感になり、最終的には切れ毛や枝毛が発生しやすくなってしまうのです。
ヘアカラーやブリーチを繰り返すことによってキューティクルが開きやすくなってしまい、ダメージがすすんでしまいます。
ヘアアイロンなどの熱によるダメージ
ヘアアイロンやドライヤーなどの熱もダメージの原因にもなってしまいますね。
ヘアアイロンやドライヤーの過度な使用は、髪の水分を奪い、乾燥を引き起こします。
特に高温でのスタイリングは、髪の内部構造を変化させ、切れ毛や枝毛の原因となってしまうのです。
髪を健康に保つためには、熱処理の頻度を減らし、使用する際には必ず熱保護剤を使用することをおすすめします。
ヘアアイロンの温度は140℃くらいに設定するといいでしょう。
ただし、くせが強く髪が太い方などは180℃くらいに設定して短時間で終わるようにするなど、長い時間髪に熱を与えないようにすることが大切です。
摩擦によるダメージ
髪の摩擦もダメージの原因になります。
強くブラッシングやタオルドライをしたり、濡れた状態のまま寝たりすると摩擦が発生し、キューティクルを傷つけてしまうので気をつけましょうね。
シャンプーもゴシゴシと洗わず、しっかりと泡立てて優しく洗うようにしましょう。
紫外線によるダメージ
紫外線は、髪の色素を分解し、乾燥やダメージを引き起こすことが知られています。
紫外線に過度にあたると髪の表面を劣化させ、色あせを引き起こしてしまうのです。
外出時には帽子やUVカットスプレーを使用することがおすすめです。
髪の毛がダメージをうけているかの見分け方
「私の髪はダメージしている?」と美容室でも聞かれることとても多いです。
自分の髪がどのくらいダメージしているかはっきりと知る事って難しいですよね。
そんな時に試してほしいダメージの確認方法をお伝えしていきます。
- 触って確認する方法
- 見た目で確認する方法
- 乾燥具合を確認する方法
- 弾力性があるか確認する方法
触って確認する方法
髪を手で触ってみて、引っかかりやざらつきを感じるかどうかを確認してみましょう。
健康な髪は滑らかで、指がスムーズに通りますが、ダメージを受けた髪は引っかかりやすく、ざらざらした感触があります。
見た目で確認する方法
髪を光に透かしてみると、ダメージがある髪は透けて見えます。
特に毛先が透けている場合、キューティクルが剥がれている可能性がありますよ。
健康な髪は光を反射し、艶がありますが、ダメージを受けた髪は艶が失われ、パサつきやすくなっています。
また、毛先に枝毛や切れ毛がある場合は、それは明らかなダメージのサインですので要注意。
枝毛や切れ毛はキューティクルの損傷によって生じるため、定期的にチェックすることが大切です。
必要に応じてカットすることをおすすめします。
乾燥具合を確認する方法
髪が乾燥しやすい場合もダメージが進んでいることが多いです。
健康な髪は適度な水分を保持し、ドライヤーで乾きやすいですが、ダメージを受けた髪は水分を吸収しすぎて乾きにくくなることがあります。
「以前よりも乾くに時間がかかる」と感じている場合は要注意ですね。
また、髪の毛がパサついて広がる場合は乾燥が進んでいる場合が多いのでしっかりと対策をすることが大事になってきます。
弾力性があるか確認する方法
髪束を引っ張ったときに戻り具合を見ることで弾力性を確認できます。
健康な髪は引っ張った後すぐに元に戻りますが、ダメージを受けた髪は戻りが悪くなることがあります。
また、濡れた状態でも確認できますよ。
指やコームに濡らした髪をくるくると巻きつけてみましょう。
髪の戻りが早いと健康、髪の毛がくたっとしていてゆっくり戻る場合はダメージがある場合が多いです。
髪の毛のダメージを回復させるヘアケア法
髪の毛のダメージを回復させるためには、適切なヘアケアをする必要があります。
以下5つの対策を解説していきますね。
- シャンプーを見直す
- トリートメントでケアをする
- 紫外線対策をする
- アイロンはなるべく低温にする
- 定期的にカットをする
シャンプーを見直す
髪のダメージを軽減するためには正しいシャンプーをすることがとても大切です。
まず、シャンプー前にブラッシングして絡まりをとりましょう。
髪は濡れると絡まりやすくなる性質がるので、 シャンプー前に「髪の汚れをうかせ、絡まりをとる」ことで、洗髪中のダメージを防げるのです。
お湯の温度は38℃~41℃くらいを目安にするといいでしょう。
手のひらで泡立ててから髪に乗せ、指の腹で頭皮を優しくマッサージするように洗います。
洗い流す時は、頭皮の痒みや肌荒れ予防のために、ヌメリを残さずしっかりとすすぐようにしましょう。
洗った後はタオルで優しく水分を吸い取り、その後すぐにドライヤーで乾かすことが大切です。
夜にシャンプーするのと朝にシャンプーするのはどちらがいいの?とよく質問を頂きます。
結論としては、夜にしっかりとシャンプーをして汚れを落とすことがいいでしょう。
理由としては、髪や美肌をつくるのに重要な成長ホルモンが分泌される時間帯が22時〜午前2時といわれています。
ですので、その間はきれいな状態を保っていたほうが髪の毛にも栄養が行き届くと考えられるからです。
夜にきちんと正しいシャンプーをすることが大切という事ですね。
トリートメントでケアをする
自宅でできるトリートメントは洗い流すタイプとトリートメントと洗い流さないタイプのトリートメントがあります。
どちらもしっかりと髪になじませて栄養成分を髪の中に入れ込むようにしましょう。
自分の髪質にあった適切なトリートメントを選ぶことが大切です。
担当の美容師のアドバイスを受けることで、髪質に合ったトリートメントを選ぶことができますよ。
紫外線対策をする
紫外線は髪のキューティクルを剥がし、乾燥やパサつき、抜け毛の原因となり、ヘアカラーの退色を引き起こすこともあるので対策は必要ですね。
外出時には帽子や日傘を利用し、UVカット効果のあるヘアケア製品を使用するといいですよ!
これにより、キューティクルの劣化を防ぐことができます。
UVカット成分が含まれたヘアオイルなどもおすすすめです!
アイロンはなるべく低温にする
ドライヤーやアイロンを使用する際は、高温になりすぎないよう注意が必要です。
特に濡れた髪に熱を加えると、キューティクルが傷みやすくなります。
ヘアアイロンは140℃くらいに設定して、必ず乾いた状態で行うことが大切です。
また、熱保護スプレーを使用して髪を守ることも効果的ですよ。
定期的にカットをする
枝毛や切れ毛が目立つ場合は、定期的カットすることで、見た目が改善されるだけでなく新たなダメージの進行も防げます。
傷んだ部分は思い切ってカットすることも一つの手段ですよ。
指通りも見違えるほど回復するでしょう。
日々のケアが大切なので、自分に合った方法で継続的に取り組むことが重要ですね。
髪の毛がチリチリにダメージしてしまった時の対処法
きれいになりたくて美容院に行って、チリチリにされてしまうと悲しいですよね。
チリチリになってしうとスタイリングも難しくなってきてしまいますし、出かけるのも憂鬱になってしまう人もいるでしょう。
チリチリになってしまった髪の事を「ビビり毛」とも言います。
「ビビり毛」は、カラーやパーマなどのダメージの原因で、髪の主成分であるケラチンタンパク質がなくなって出来たダメージホールという穴がたくさんできてしまった状態の髪です。
一度ビビり毛になってしまうと元の健康毛には戻らないと言っても過言ではありません。
しかし直らないからといってそのままにしておくのもよくないですよね。
切れ毛にも繋がりますし、見た目も気になってしまいます。
次に、髪がチリついてしまう原因と対処法を説明していきます。
美容院でのカラーやパーマでチリついてしまう原因
美容院でカラーやパーマをした際に髪がチリついてしまったという話はよく聞きます。
以下のことが主な原因です。
- 薬剤選定のミス: 髪質やダメージレベルに合わない薬剤を使用した場合
- 薬剤の放置時間のミス: 長時間放置することで過度なダメージが発生
- 加温のミス: パーマ薬剤を浸透させるための加温時間が長すぎた
- 施術工程のミス: 施術のどこかで手順を誤った可能性
- 人的ミス: 美容師の技術力の問題が原因
縮毛矯正やデジタルパーマ、ブリーチなどの履歴がある髪は特にビビり毛になりやすいですね。
また、カラーやパーマを繰り返す事で、ダメージが蓄積されビビり毛になってしまうケースも多いです。
美容師の技術不足でビビり毛になってしまったのであれば、美容室を変えた方がいい場合もありますね。
お直しで行って、パーマのかけなおしや縮毛矯正などをして余計にひどくなってしまったという話もよく聞きます。
次に美容室に行く時の美容室選びは慎重に行った方がいいでしょう。
チリついてしまった時の対処法
チリついてしまった時の対処法をご紹介していきますね。
まずは、許せる限りダメージをした部分をカットすることをおすすめします。
縮毛矯正などの施術は見た目は一時的には誤魔化せますが、ダメージを加速させるのでおすすめできません。
縮毛矯正でどうしても誤魔化したい場合はしっかりとケアをしながら施術してくれる美容室に行きましょう。
カラーをする際には、できるだけリタッチにすること。トーンダウンや色味を変える場合は脱色をしない塩基性のカラー材を使用するようにしましょう。
ビビり毛になってしまうと今すぐに直したい!と思ってしまいますが、修復には長い時間が必要だと思った方がいいでしょう。
適切なアドバイスをくれる美容師がいると心強いですね。
まとめ
今回は髪がダメージをうける4つの原因と対処策をお伝えしました。
ダメージを受けてしまっても正しいヘアケア法を行っていくときっと扱いやすい髪質になっていくでしょう。
髪がチリついてしまった場合は、できる限りダメージをうけた部分のカットをして、長期的に修復できるように日頃のケアもしっかりとしていきましょうね。
親身になって相談にのってくれる心強い美容師さんに出会えることを祈っています!
ビビリ毛になったときのホームケアの方法とは?