パーマやカラーなどを繰り返して、髪の毛がパサパサになったと悩んでいる方も多いでしょう。髪の毛がパサパサになるとまとまりが悪くなりますし、清潔感も少なくなってしまいます。
しかし、正しいお手入れをすればドライヤーでもケアができるのを知っていましたか?
今回は、ダメージヘアをドライヤーでケアする方法をご紹介していきます。家でも手軽にできるお手入れ方法なので、ぜひ今日から実践してみてくださいね!
ダメージヘアをドライヤーでケアできる?
ダメージヘアになるともうドライヤーではお手入れできないと考えている方もいるでしょう。しかし、正しい使い方をすれば、ドライヤーでもダメージヘアをケアすることができます。
ドライヤーにもいろいろな種類があり、ダメージヘアに向いているものも多く販売されています。ダメージヘア用のドライヤーであれば家でも簡単にお手入れできるので、コスパの良さも魅力的です。
ダメージヘアになる原因
まずはなぜダメージヘアになってしまうのか、その理由を見ていきましょう。
ヘアカラーやパーマ
カラーやパーマは美容院のメニューの中でも髪の毛に負担がかかりやすいものです。カラーやブリーチはアルカリ性の薬品を使って髪の毛の表面のキューティクルを無理矢理開くため、髪の組織が壊れて痛みやすくなってしまいます。
また、パーマや縮毛矯正の場合は、アミノ酸の結合を無理矢理切断してから、熱の力で形を整えていくため、相当な負担をかけてしまうのです。
ドライヤー・ヘアアイロンの使い方
ドライヤーやヘアアイロンの使い方を間違うとダメージヘアになりやすくなります。髪の毛は熱に弱い性質を持っているため、ドライヤーやヘアアイロンで長く熱の力を与えると痛んでしまうのです。
普段から同じところにドライヤーを当て続けたり、何回も同じ場所をアイロンで巻いたりしていませんか?高いドライヤーやヘアアイロンを使っていても、正しい使い方をしなければ髪の毛に負担をかけてしまうのです。
また、中には髪の毛が濡れた状態でアイロンや固定を使用している方もいるでしょう。髪の毛が濡れているときはキューティクルが開いている状態なので、余計に熱の力が加わり、傷みやすくなってしまいます。濡れた状態で使用したほうがきれいに整いやすいと思っている方も多いですが、髪の毛への負担が大きいのでやめましょう。
自然乾燥
普段から自然乾燥で髪の毛を乾かしている方も少なくないでしょう。特に夏場などは、ドライヤーの熱風が暑苦しく感じて自然乾燥させている方も多いのでは?
しかし、濡れた髪の毛はキューティクルが開いている状態になっており、とてもデリケートです。髪の毛が濡れた状態のまま放置しておくと、雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮トラブルの原因にもつながります。
頭皮環境が悪くなると乾燥したり、フケができやすくなったりするので、自然乾燥は絶対にやめてください。
ダメージヘアを軽減できるドライヤーの選び方
家電量販店やオンラインショップなどでは、多くのドライヤーが販売されています。ダメージヘアをケアするためには、髪の毛のケアができるドライヤーを選ぶのがポイントです。
ここからは、ダメージヘアを軽減できるドライヤーの選び方をご紹介します。
風量
髪の毛を早く乾かすためにも、風量が強いドライヤーがおすすめです。乾かすまで時間が長いほど、髪の毛がデリケートな状態が続くということなので、素早く乾かすのがポイント。
ドライヤーは「m3/分(立方メートル毎分)」という単位で強さが表記されています。最低でも1.5m3/分のものを選ぶようにしましょう。
リーズナブルな金額ならドライヤーでも、風量が強いものは多くあるので、予算に合わせて選ぶのも重要なポイントです。
温度調節機能
ほとんどのドライヤーには温風と冷風を切り替えられる機能が付いていますが、ドライヤーの種類によって機能の内容が異なります。
一定のリズムで温風と冷風が切り替わる機能が搭載されているものもあれば、髪の毛の状態を検知して自動で温度が切り替わるものもあります。
髪の毛を乾かす際は、どのタイミングで温度を切り替えれば良いか迷うこともあるでしょう。自動的に温度が切り替わるものであれば、自分でタイミングを図る手間も省けますよ。
マイナスイオン機能
ドライヤーにマイナスイオン機能が付いているかどうかも確認しておきましょう。マイナスイオン機能が付いているものであれば、開いているキューティクルの表面を水分で覆ってくれるため、ダメージを軽減できるのです。
静電気防止にもなるため、まとまりのある髪の毛に仕上げられるのもポイントです。特に、ヘアカラーをした後にマイナスイオンで髪の毛の表面を覆うことで、カラー剤が流れ出るのを防ぐ効果も期待できますよ。
温感センサー付きかどうか
ドライヤーの温度は、高すぎるとオーバードライになり、パサパサとした仕上がりになってしまいます。ダメージヘアを悪化させないためにも、髪の毛が60度以上にならないように意識することが大切です。
しかし、自分で髪の毛の温度を測るのは難しいでしょう。その場合は、温感センサー付きのドライヤーがおすすめです。
温感センサー付きのドライヤーなら自動で髪の毛の温度を検知して温度調節してくれるため、オーバードライの予防につながります。ただし、温度が低くなる分髪の毛が乾くスピードが遅くなるので、タオルドライをしっかりすることがポイントです。
頭皮マッサージ機能がついているか
ダメージヘアになると、頭皮環境も乱れていることが多いです。頭皮環境が乱れると、抜け毛や薄毛の原因になったり、艶のない髪の毛になったりするので、丁寧なお手入れが重要になっていきます。
ドライヤーの中には頭皮マッサージ機能が付いているものがあります。頭皮マッサージで頭皮環境を整えることで、髪の毛が成長しやすい土台がつくれるので、ダメージヘアのケアにもつながるのです。
遠赤外線機能の有無
ドライヤーの中には遠赤外線機能が付いているものがあります。遠赤外線は熱伝導が早いので、低温でも短時間で髪の毛を乾かせます。
また、遠赤外線は頭皮の血流改善効果も期待できるため、健やかな頭皮環境を促してくれるでしょう。髪の毛だけではなく、頭皮のお手入れをしたい方は、遠赤外線機能が付いているものがおすすめです。
正しいドライヤーの当て方
ダメージヘアのケアをするためにも、ドライヤーは正しく使わなければいけません。多くの機能が備わっているドライヤーを購入しても、使い方が間違っていれば意味がなくなってしまいます。
ここからは、正しいドライヤーの当て方をポイントや注意点とともにご紹介していきます。
髪をタオルドライする
上記でもお伝えしましたが、髪の毛は熱に弱い性質を持っています。そのため、少しでも熱に当たる時間を短くすることがポイント。
熱に当たる時間を短くするためにも、ドライヤーの前のタオルドライが重要なポイントです。髪の毛を叩くようにタオルドライをしている方も多いでしょう。
しかし、濡れている髪の毛はキューティクルが開いていてとてもデリケートな状態なので、丁寧に扱うことが大切です。髪の毛をタオルで包み込んで、ぎゅっと握るように水分を吸収させていきましょう。
タオルドライを丁寧にすることで、ドライヤーを当てる時間が短くなるので、ダメージヘアにも効果的です。
根本から乾かす
ドライヤーを当てるときは根本から乾かすようにしましょう。根本から毛先に向かって乾かすことで、キューティクルを整える効果が期待できます。
まとまりも出るので、艶のある髪の毛に仕上げられるでしょう。
また、少し根元を乾かしたら、粗めのクシで一度髪の毛をときます。髪の毛をといてから再びドライヤーをかけることで、よりまとまりやすくなるのでおすすめです。
最後は冷風で
熱風で髪の毛を乾かした後は、最後に冷風で引き締めるのが重要なポイントです。最後に冷風を当てることで髪の毛のツヤ感をアップさせられますし、熱で開いたキューティクルをしっかり引き締められます。
キューティクルが開いた状態だと、乾燥や紫外線など外部のダメージが加わりやすくなるので、冷風で引き締めてあげることが大切です。
ダメージヘアにさせないためのドライヤーの注意点
ドライヤーを使う際は注意しなければいけないポイントがあります。ダメージヘアを悪化させないためにも、注意点を知った上で使うようにしましょう。
15㎝以上離す
ドライヤーを当てるときは最低でも15cm以上は離してください。ドライヤーの吹き出し口はとても高い温度になっているため、髪の毛との距離が近いと、熱のダメージが加わりやすくなります。
髪の毛だけではなく頭皮も乾燥して、艶のない髪の毛になってしまうでしょう。一度キューティクルが剥がれると、新しい髪の毛が生えない限り修復できなくなるので注意しなければいけません。
別のことを考えていると、ついつい髪の毛とドライヤーとの距離が近くなりがちに…。ダメージヘアを悪化させないためにも、距離を保ったまま髪の毛を乾かしていきましょう。
同じ場所に当てすぎない
ドライヤーを当てるときは同じ場所に当てすぎないことを意識してください。同じ場所に当て続けると、髪の毛の温度が高くなってオーバードライになってしまいます。
とはいえ、ドライヤーを振りながら風を当てても、なかなか髪の毛は乾きません。素早く乾かすためにも、温風と冷風を切り替えながら当てることがポイントです。
乾かしすぎはNG
髪の毛が生乾きの状態だと菌が繁殖しやすくなり、頭皮環境も悪化してしまいます。頭皮環境が悪化すると様々なトラブルが起きてしまうのですが、実は乾かしすぎも良くないのです。
髪の毛を乾かしすぎると、髪の毛の中の水分も蒸発してしまうので、ツヤがなくなってしまいます。まとまりもなくなるので、パサパサと広がった髪の毛になってしまうでしょう。
既にダメージが加わっている場合は、より髪の毛の水分がなくなってしまうので、ダメージヘアを悪化させてしまうかもしれません。
ドライヤーで髪の毛を乾かす際は、8割程度で充分です。頭皮や根本が乾いていれば、雑菌が繁殖するのを防げるので安心してくださいね。
また、ドライヤーを当てる前にオイルなどで髪の毛を保護してあげると、乾燥防止につながります。根本からオイルをつけると頭皮がふさがってしまうため、少し離した場所からつけるのがポイントです。
まとめ
ダメージヘアが悪化すると、髪の毛にツヤがなくなり、パサパサとした状態になってしまいます。髪の毛がパサつくと清潔感も薄くなってしまうので、自分の印象にも影響が出てしまうかもしれません。
ダメージヘアをお手入れするためには、日ごろのケアが重要なポイントです。機能性の高いドライヤーであれば、ダメージヘアのお手入れもできるので、ぜひ買い替えを検討してみると良いでしょう。
ただし、機能性の高いドライヤーでも、使い方が間違っていると、ダメージヘアを悪化させてしまうので注意が必要です。正しい使い方をすることで髪の毛の水分が蒸発するのを防ぎ、艶のある髪の毛に仕上がるので、一度ドライヤーの使い方を見直すのもよいかもしれません。
正しい使い方で美髪を目指しませんか?